社会福祉士とはどんな仕事なのかわかりやすく現場の生の声を伝えます

社会福祉士の資格を取ろうと思案中の方に向けて、
社会福祉士の仕事とはどんなものなのか、

社会福祉士の実際の業務内容や相談内容をまじえて、
資格を活かすことのやりがいなどについて、
現役の社会福祉士として現場の声をお話したいと思います。

さて、福祉に携わったことのある人なら、
社会福祉士という資格を耳にすることは多いかと思います。

しかし、一方でそれはどんなことができる資格なのか、
また資格を活かした仕事は何かと言われると、
ぱっとイメージできる方は少ないのではないでしょうか。

では、社会福祉士という資格について説明していきます。

将来、社会福祉士の資格を活かした仕事に就きたいと
考えている方の参考になれば幸いです。


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目次

社会福祉士の現場、実際の業務内容や相談例をご紹介


まず、社会福祉士という資格ですが
名称独占の国家資格です。

名称独占という言葉を
聞きなれない方もいるかと思いますが、
これはこの資格を持っていないと
社会福祉士を名乗れないという資格です。

持ってないにもかかわらず、
社会福祉士を名乗ると詐称行為になります。

しかしながら、この資格には医者や看護師の様に
この資格を持っていないとできない行為というものはありません。

業務独占というのですが
それがこの資格にはないのです。

資格を持っているということは
その知識について学び、
国家試験で合格できる程度の水準を
備えているという証明になるため、

それによって重要性、何度の高い仕事を
任せられる可能背は高まります。

給料に反映される事業所も多いでしょう。

また、社会福祉士でなければできないという仕事は
法律上存在しませんが、地域包括支援センターや病院など、
社会福祉士の配置義務が課されている物もあり、

業務独占でこそないものの実態として
社会福祉士でないと任せてもらえない仕事もあります。

さて、この社会福祉士の資格で
主となる仕事はズバリ「相談援助」です。

これはどういった仕事かというと
高齢、児童、障害などさまざまな理由で
日常生活に困難を抱える方の相談に応じ、

助言、指導、適切な福祉サービスの提供を行うこと、
医師や保健医療サービスが必要な場合は、
それらの連絡調整を行うことです。

乱暴に言ってしまえば何でも屋さんです。
高齢、障害、児童を主に上げましたが、

それ以外にも貧困や母子世帯等の支援をすることもあるし、
これらの分野が複合的に日常生活の困難を生み出していることもあります。

具体例をいくつか挙げると

精神に障害を抱える方で、買い物をしすぎてしまうという方には出納帳を一緒に着ける等してトレーニングをする。

児童の発達が他の児童より遅れているのではないか等の母親の悩みを聞き、必要性があるならば障害児童などの施設や医療機関につなげる。

生活保護を希望する低所得者が役所で門前払いされないために同行する。

等があります。

障害専門の事業所でも障害に対する偏見による就職困難、
それに伴う貧困にも対処するケース等、相談内容は多岐にわたります。

また、業務そのものではなく、
法的な根拠こそありませんが、
社会福祉士等福祉の知見をもつ専門職の存在意義として、
社会的弱者の代弁者になることが挙げられます。

制度の隙間からこぼれる人や、
偏見、差別によって社会参加が困難となり、

本来の力を発揮できない、
生きづらさを抱える方のために
必要な制度や理解を広げていくことも役割となります。

そのため、精力的に講演会を開く方、デモ等を行う方、
本を出版する方、地域の交流を積極的にする等方法は様々ですが、

そういった理解を広めるということも
ある種の社会福祉士に必要とされる役割と言えるでしょう。

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社会福祉士を活かした仕事のやりがいとは?生の声をお届け


筆者自身も社会福祉士という資格をもっていますが、
福祉という分野の共通のやりがいとしては
やはり利用者、相談者の悩みが解決したときや、
その人たちが人生の楽しみを獲得したときでしょう。

これは社会福祉士という資格の有無にかかわらず、
この業界に携わる人の共通のやりがいではないでしょうか。

あえて、社会福祉士のやりがいと言われると難しいですが、
筆者自身の感覚でいえば、やはり手札、
選択肢が非常に増えることでしょうか。

どのような制度があり、どんなニーズの場合に
こういったものが有効な場面が多いという知識は、
やはり支援において大きな武器になります。

福祉の現場は教科書道理にはいかないという言葉は
よく聞くところで、それも真実ではあると思いますが、

教科書通りの基本的な部分を抑えている上での工夫と
それがないままの支援というのはやはり差が出てきます。

つまり、社会福祉士そのものに大きなやりがいを見出すというよりも
福祉という仕事をするにあたってのやりがいをより得やすい、
あるいは大きなものにするのが社会福祉士と言えるでしょう。

業務そのものを独占しない資格には
ある意味ふさわしい形かもしれませんね。

その他には専門知識なので様々な事業所で必要とされることでしょうか。
もっと身もふたもない言い方をしてしまえば、
より高い賃金で働けるということをやりがいと感じる方もいます。

個人的には事業所に必要とされるよりは
やはり利用者、相談者に必要とされる方がう
れしいのでさほど大きなやりがいとは思いませんが、
そういったものをやりがいとする人もいるようです。

賃金に関しては、業界そのものが
あまり高い給金を望むのが難しいところもあるので
それが直接的にモチベーションになるというのは筆者も理解はできます。

社会福祉士とはどんな仕事なのかをわかりやすく説明のまとめ


社会福祉士をとるなら試験範囲に共通のものがある
精神保健福祉士も可能なら一緒に取ることをお勧めします。

学生の場合は取得単位の範囲や
実習の場所が増えることになるかと思いますが、
精神保健福祉士も何かと重用される資格なので
取っておいて損はありません。

また、児童分野に進むなら
スクールソーシャルワーカーを取るのも良いでしょう。

こちらは教育系の科目など取る講座こそ増えますが、
試験そのものはなく規定の単位を取得し、
実習に行った上で社会福祉士を取ると取得できる資格なので、

授業と実習させすませれば、あとは社会福祉士を取るだけ!
というのは精神保健福祉士よりも難易度は低いです。

こちらは、まだあまり認知度の高い資格ではありませんが、
学校における児童の困難や悩みを解決するという点で、
やはり大きなやりがいをもてる分野と言えるでしょう。

いずれにせよ、社会福祉士の合格がなければはじまりません。
福祉の用語は割とややこしいものも多いですが、
支援方法や相手との向き合い方は現場に出ていた方が
実感としてイメージしやすいので、
学生、社会人どちらが有利ということもありません。

もし、これから社会福祉士の資格を取るなら
しっかり勉強して、合格しましょうね。

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