サービス管理責任者とサービス提供責任者の違いや配置基準を簡単解説

サービス管理責任者、サービス提供責任者。

どちらも福祉業界に入ると比較的良く聞く
役職ではありますが、サービス管理責任者と
サービス提供責任者の違いとは何でしょうか?

福祉の現場で、直接支援のみを一生やって
いこうという方もいるかもしれませんが、

こういった知識は実際になるかはともかく
持っておいて損はありません。

そこで、社会福祉士の資格を持ち、
障害児支援施設で働く筆者なりに、

サービス管理責任者とサービス提供責任者の違いや、
配置基準を出来るだけ簡単に解説していきます。


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目次

サービス管理責任者とサービス提供責任者 それぞれの役割や仕事内容


では早速、サービス管理責任者とサービス提供責任者の
それぞれの役割や仕事内容について説明していきます。

ざっくりと分けてしまうと訪問介護に行く事業所に
置くべきなのがサービス提供責任者で、それ以外の
事業所に置くべきなのがサービス管理責任者です。

サービス管理責任者とサービス提供責任者の仕事内容
そのものに極端に大きな差を感じる方は少ないかもし
れません。

サービス管理責任者とサービス提供責任者ともに、

  • 個別支援計画(訪問介護計画)の策定

  • 変更等の計画レベルでの支援

  • 各スタッフの育成や他機関との連携

等が主たる業務となります。

サービス管理責任者とサービス提供責任者は、
専門分野が違う似た仕事と捉えるとイメージ
しやすいでしょうか。

ちなみにサービス管理責任者は、
サービス提供責任者と比較すると
専門に出来る範囲が広いように見えますが、

実際にはそれぞれの分野の研修を受けると、
その分野でのみサービス管理責任者となれ
るという性質があるので、

サービス管理責任者とサービス提供責任者が、
支援できる分野の範囲の広さは、そう変わりません。

サービス管理責任者とサービス提供責任者の配置基準を簡単解説!


サービス管理責任者とサービス提供責任者の
配置基準をそれぞれ簡単に解説していきます。
サービス管理責任者の場合は、それぞれの分野によって
設置基準は異なります。例えばグループホームでなら、
  • 30人以下の利用者ならば、一人

  • 31人以上で60人以下なら、二人

といった具合です。

ただ、どの分野であろうと最低一人はおく必要があり、
常勤としての設置を義務付けられる場合もあるため、

持っておくと非常に有利となるでしょう。

サービス提供責任者についても、

  • 利用者の数が40人以下で、一人

といった具合で、どんな事業所でも
必ず設置する義務があります。

逆説的に言うと設置義務があるから、常にその席は
埋まっているのですが、万が一その席に座る人間が
辞めたときに即座に用意できた方が事業所としては
都合が良いので、

サービス管理責任者、サービス提供責任者は持って
いて損はない資格と言えるでしょう。(厳密には資格ではありませんが…)

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サービス管理責任者やサービス提供責任者のなり方


では次に、サービス管理責任者やサービス提供責任者
のなり方をご紹介していきます。

サービス管理責任者は、時間さえかければ、
誰でもその資格を手にすることができます。

社会福祉士などの国家資格を保有するならば、
3年間直接支援、もしくは相談支援業務に従事
した上で該当分野の講習を受ければ取得できます。

それ以外の福祉関係の資格であれば5年、
相談支援業務に関しては無資格でも5年です。

無資格かつ直接支援業務でも10年間従事すれば、
講習を受けて晴れてサービス管理責任者になれ
ますが、それだけの時間をかけるなら何らかの
資格を取った方が時間効率は良いでしょう。

従事期間はその専門業務である必要はありません。

例えば就労移行支援業務で働いた上で地域支援の
講習を受けることも可能ではあります。

しかし、自分の専門性を高めるという意味では、
あまり意味があるとは言えないでしょう。

一つの事業所で複数のサービスを展開している
場合には便利でしょうか。

サービス提供責任者に関してですが、こちらは
資格がものをいう形になります。

具体的には介護福祉士、実務者研修修了者、
(旧課程)ホームヘルパー1級課程修了者です。

以前はこれに加えて年以上の実務経験を積んだ
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)がありましたが、

2018年からこちらは除外され、現在経過措置という形で
2019年度までは残っていましたが、これから目指す方は
初任者研修だけではいつまでたってもなれませんので、
注意しましょう。

サービス管理責任者とサービス提供責任者の違いについてのまとめ


サービス管理責任者とサービス提供責任者の違い
などについて書いてきましたが、いかがでしたか。

サービス管理責任者とサービス提供責任者は、
いずれも専門性を求められる役職で配置義務が
あるという点から、

その任用条件を満たしておくのは転職時等にも
有利ですし、やはり重宝されます。

ただし、一方でサービス管理責任者はその役職の
専門性に対して「時間」でなれる点や、

サービス提供責任者も実務者研修終了者など、
比較的手軽な資格でもなれてしまうため、
個々人の実力が問われる役職とも言えます。

サービス管理責任者やサービス提供責任者を
目指す方はその役職名に負けないような支援
やスタッフをまとめる力が必要とされますの
でしっかり努力をしましょう。

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