障害者支援とはどんな仕事なのか仕事内容を経験者が解説 現状と課題

福祉の中での一分野として障害者支援という事に
関心を持つ方は少なくないでしょう。

需要自体は多く、
以前に比べて障害者が地域の一員として
社会への露出が多くなってきているため、
これは喜ばしい傾向と言えるでしょう。

しかしながら、福祉の仕事というと
真っ先に老人介護等が連想されることも多く、

障害者支援の仕事とはどんな仕事なのか、
という部分は意外と知られていなかったりします。

福祉というところで話題になりやすいのは
高齢者介護や、労働者の扱いの問題などが多く、
今一つ障害者という分野が話題に上がることが
少ないように感じます。

そこで、障害者支援の仕事の経験者である筆者が
障害者支援の仕事とはどんな仕事なのかを
障害者支援の仕事をしてみたい、
とお思いの学生さんに向けて
解説してみたいと思います。

また、障害者支援の仕事の現状と課題などについても
自分なりの見解をまとめてみます。


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障害者支援の具体的な仕事内容とは?あると助かる資格や知識と技術


障害者支援の仕事内容を解説するにあたって、
まず、そもそもの話として「障害者」という言葉が
非常に広範囲、多岐にわたる分類がされるため、
当然に支援も多くの種類があります。

かなり乱暴に言ってしまうなら、
その人の困っている部分のケアや支援をする仕事は
全て障害者支援と言って差し支えないでしょう。

具体的に上げていくならば、
  • グループホームなどの入居型施設での生活支援員(日常生活の支援)

  • 日中活動を行う通所施設の支援員(就労支援または、余暇支援)

  • 一人での外出が困難な方への送迎等(移動支援、余暇支援)

  • 入浴や食事が1人で困難な方の訪問介護(生活支援)

  • 悩み事などの相談業務(相談支援)

etc…

まだまだ多数の分類があり、それらを重複して行ったり、
さらに細分化した支援があったりと様々です。

職業というくくりで大別するなら上の5つは
これ専門という事業所は多いです。

ただ、法人規模では複数の種類の事業所を
展開していることもめずらしくありません。

学生の方ならいずれの分野で働くにしろ、

  • 社会福祉主事任用資格
  • 介護初任者研修

くらいはとっておくのが無難でしょう。

というのも社会福祉主事任用資格については、
この資格というよりもこの資格を取れる課程
を修了しているということが重要で、福祉の
基礎知識があるというのは最低限、福祉の指針
を間違える可能性は少なくなるといった意味で必要です。

介護初任者研修に関しては、高齢者だろうと
障害者だろうと、児童だろうと、現場で働く
なら食事、排泄の介助、場合によっては入浴、
着替えなどの介助も避けて通ることは絶対にできません。

知識や経験として押さえておくべきでしょう。

欲を言えば社会福祉士まで取れればいうことがありません。

こちらは課程をとり、実習をしたうえで試験に合格する
必要がありますが、福祉系の資格の中ではトップクラス
に位置しており、精神保健福祉士や介護福祉士と違って
児童、高齢、障害、その他社会問題にかかわる福祉の仕事
すべてに対して高い効果を発揮するためです。

また、障害者と分類しても、
その年齢によってニーズが異なります。

障害を持つ児童を相手に
支援するなら児童系の資格を、

障害を持つ成人以降の労働に
悩みを抱える方には就労に関する知識、

障害をもつ高齢の方なら介護の知識など、
ニーズが異なるため、どの年齢層を支援するか等も
イメージできると取るべき資格も必然変わってくるでしょう。

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障害者支援の現状と今後の課題 実際に経験してみて感じたこと


障害者支援の仕事の現状と今後の課題について
日々の仕事の中で感じることをまとめてみます。

筆者は以前は成人した障害者のグループホームで働き、
現在は障害児童の放課後等デイサービスで働いていますが、

この異なる施設で働いたり、
他の施設を見て感じることですが、現状としては障害者
という括り自体は少しずつ差別の目も減ってきてはいるものの、
やはりまだまだ地域と深いかかわりを持てているとは言いにくい
現状があるかと思います。

とはいえ、健常者同士でも地域の交流が
薄くなっているのも事実ですので、
これが障害者だから関心がもたれていない
というわけでもないような印象を受けます。

施設や事業所が障害者の地域への進出という
意味で積極的で公民館や市役所等で作品展示
などをしているといった光景はよく見かける
かと思いますが、同時にあれで一体どの程度
の人が障害者への関わりを深めようと考えて
くれるのでしょうか。

0ではないのでしょうが、障害者の地域への
かかわりかたという意味では今の時代に
合わせた別のアプローチを考える段階に
来ているのではないかと感じます。

また、障害者支援そのもの以外にも
支援者の労働環境の問題も深刻です。

介護施設での虐待などはニュースになることが多いですが、
正直に告白してしまうと筆者も虐待をしてしまう気持ちが
全く分からないとは言えません。

もちろん虐待はしたことはありませんが。

大体にしてそういう施設というのは
支援体制がしっかりしていないところになります。

というよりも支援者に心の余裕がないのに
誰かを支援することなどできません。

心に余裕がないと感じたならその人はむしろ
福祉で何らかのサービスを受けるべき人間です。

これは障害者であるなし関係なく、
悩み事を相談できる公的機関もあるので
必要なら社会にあるサービスは何でも使うべきでしょう。

障害者支援とはどんな仕事なのかのまとめ 労働環境に気をつけてみよう


私的な話で大変恐縮ではありますが、
私がグループホーム勤めの時は、

1週間に1度、24時間1人で6人の利用者の
支援にあたるという労働環境で、
ひどいときは30時間1人ということもありました。

1人で現場に入るため当然休憩などとれません。

労働時間外に利用者の日用品を買い出し、

他のスタッフのシフトを組み、

月のホームの生活費や食費を計算して

ガソリン代を処理し、

通院のサービスの連絡取り付けをしました。

金銭やシフトに関わる仕事は本来管理者の
仕事でありましたが、管理者が私に業務を
押し付けた結果このような事態になりました。

役職手当などありません。脅すようなことを
言ってなんですが、こんな職場ばかりではないです。

定時あがりで休憩もしっかりしている
というところも増えてきています。

ですが、私が以前いたような職場というのは
決してレアケースというわけではありません。

程度の差はあれ一定数支援とは全く関係ない所の
理不尽というのは存在します。

休憩がないところ、人手不足を職員の実力不足
という言い方で片づける管理者等は決して
珍しい存在ではないのです。

支援員の仕事の目標は利用者様の幸福であることは
間違いありませんが、そのために自分の幸福を犠牲に
するような働き方は絶対にやめましょう。

そんな働き方をしても良い支援はできません。
まずは自分の出来ることを少しずつしていき、
それが利用者の方の幸福につながるように働きましょう。

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