おせちの盛り付け 意味と決まりと基本 動画あり

おせち料理の本来の意味って考えたことありますか? 私ですか…? ありませんでした。お正月に食べるもの。その程度の意識しか持ち合わせていなかった私。恥ずかしいですね。言い訳をすれば、我が家ではあまりおせち料理を食べる習慣がなかったもので深く考えたりしませんでした。

しかし、実際にはおせち料理には古くから伝えられている意味があり、その意味に基づいた決まりがあり、重箱の盛り付け方にも基本があります。

そんなの常識だろ。という方はさておき、私のように、今まであまり考えなかったな。という場合はこの機会に覚えておいても損はないでしょう。いや、むしろ覚えておいたほうが良いのでは? 代わりにといってはなんですが、調べてみました。


スポンサーリンク

おせちの盛り付け その意味は?


御節料理

御節料理(おせちりょうり)は、節会や節句に作られる料理。節日のうち最も重要なのが正月であることから、正月料理を指すようになった。単におせちともいう。

この記事では、おせち料理の盛り付けに関する意味と決まりと基本を記載していきたいと思っていますので、おせち料理の由来等を知りたい方は上記リンクからご参照ください。


では、あらためまして。そもそも、おせち料理は重箱に盛り付けなければいけないのか? という疑問があると思いますが、重箱でなくても構いません。おせち料理を重箱に盛り付けるようになったのは明治以降からと言われていて、それ以前は年迎えの「膳」がおせちと呼ばれていたそうなので絶対に重箱でなければいけないということはありません。

それに、重箱を持っていなかったり、重箱に詰めるほどには作らないというご家庭もあるでしょうから(子供の頃の我が家がそうだったように)。また、最初は重箱に盛り付けたとしてもだんだん中身が減ってくるにしたがって、お皿に盛り付けたほうが綺麗に見えるということもあるでしょう。そんな場合は、出来ればお正月らしさを演出できるお皿に盛り付けてみるのも良いかもしれません。

ただ、一般的におせち料理は重箱に盛り付けることが多いので、意味について調べてみました。お重詰めには「めでたさを重ねる」「福を重ねる」「幸せを重ねる」などの意味が込められています。

さらに、何段目にどんな料理を盛り付けるのか、地方によっても違いますが、基本的なルールがあります。このルールに従えば重箱の盛り付けも比較的容易に出来ます。

おせちの盛り付け 基本的な決まりごと


重箱は上から、一の重・二の重・三の重、と数えていきますが、四段目だけは古来から縁起の悪い数字と言われる「四」を使うのを避けて「与の重」と表します。

組重に関しては本来、五段重が正式であったとする説と、最近では一般的に用いられることの多い四段重が正式であるとする説に分かれているようです。

四段重は春夏秋冬を表していると言われる場合や完全な数字とされる「三」にさらに一つ積み重ねたものと意味づけされています。また、五段重において五の重は五行で言うところの土用を表すと言われています。

土用

土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節である。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつである。俗には、夏の土用(立秋直前)を指すことが多く、夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣がある。各土用の最初の日を土用の入り(どようのいり)と呼ぶ。最後の日は節分である。

しかし、五の重に何を盛り付けるかにはいくつか説があって、来年こそは重箱を一杯に満たすことを願う気持ちを込めて五の重は空にしておくとするもの、なますや酢の物を盛り付ける重であるとするもの、「控えの重」として多めにおせち料理を盛り付けたり、家族の好きなものを詰めるための重であるとするもの、などの説あります。

では、具体的に何段目に何の料理を盛り付けていくのが基本とされているのか? 現在では正式とされることの多い四段重と、少子化などの影響もあり現在の主流とされる三段重を例に見ていきたいと思います。また、五段重、二段重についても触れていきます。

スポンサーリンク

おせちの盛り付け 重詰めの基本


おせちの基本は、祝い肴三種(三つ肴、口取り)、焼き物、 酢の物、煮物ですが、構成は地方によって違いがある場合があります。例えば、祝い肴三種の内容が関東では、黒豆・数の子・ごまめ(田作り)の3種であるのに対し関西では、黒豆・数の子・たたきごぼう、の3種とされています。

祝い肴三種(三つ肴、口取り)

黒豆・数の子・田作り・たたきごぼう・紅白かまぼこ・伊達巻・栗きんとん

焼き物

鯛の焼き物・鰤の焼き物・海老の焼き物

酢の物

紅白なます・ちょろぎ・酢蓮(すばす) 酢蓮は蓮根の酢の物のこと

煮物

昆布巻き・くわい・蓮根・金柑・里芋・人参

では、実際に四段重に盛り付けてみましょう。それぞれのお重に何を盛り付けるかは正式な決まりはないようですが、一の重から順にコース料理のような流れを意識するとイメージしやすいかもしれません。

内容
一の重 祝い肴 黒豆・数の子・田作り・ごぼう・かまぼこ・伊達巻・栗金団
二の重 焼き物 鯛・鰤・海老など、海の幸の焼き物
三の重 酢の物 紅白なます・ちょろぎ・酢蓮(すばす)
与の重 煮しめ 里芋・クワイ・蓮根・人参など、山の幸の煮物

いかがでしょう? 例の一つに過ぎませんが、おせちの盛り付けの基本は押さえたつもりです。しかしながら、地域やご家庭によって違いがある場合もありますから地域の慣習やご家庭の好みに合わせてアレンジしてみてください。ちなみに、三の重と与の重の内容は逆の場合もあります。その場合、三の重が煮しめ、与の重が酢の物になります。


では、現代の主流とされる三段重の場合の盛り付けの基本はどうでしょう?

三段重の場合は、一の重に祝い肴と口取り、二の重に焼き物と酢の物、三の重に煮物を詰めます。どの料理を何段目に入れるかをしっかり仕分けしておくと便利です。

もし、二段にまとめたい場合は、一の重に祝い肴と口取り、二の重に煮物を詰め、残りは好みで盛り付けて構いません。お好きなように振り分けてください。おせち料理はたくさんは作らない。という場合は二段重でも良いかもしれませんね。

本来は正式だったという説のある、五段重の盛りつけの基本

  • 一の重・祝い肴
  • 二の重・口取り、酢の物
  • 三の重・海の幸の焼き物
  • 与の重・煮しめ(山の幸の煮物)
  • 五の重・諸説あり

前にも書きましたが、五段重の五の重に何を盛り付けるかには諸説あって、空にしておくとする説、、酢の物を盛り付ける重だとする説、「控えの重」として家族の好きなものを詰めるための重であるとする説などがあります。

おせちの盛り付け方動画 基本の重詰め

重詰めの形式には、市松、七宝、八方、段詰、升形、隅取といった形式がありますが、その中の、段詰め、八方詰め、升形詰め、に関しては詰め方の動画を見つけましたのでご紹介しておきたいと思います。また、おせち料理を重箱に詰める際は、一つの重の品数は奇数とします。吉数の5、7、9、種類が縁起が良いとされています。

2015年の動画なのでちょっと古いですが、参考になるかも。と思い貼ってみました。3つ貼ってみたので、もし、ページが重くなっていたらごめんなさい。

おせちの盛り付けの意味 まとめ


おせち料理には古くから伝えられている意味があり、その意味に基づいた決まりがあり、重箱の盛り付け方にも基本があります。おせち料理を盛り付けるのは一見難しそうですが、意味を知り、決まりを知って、基本を守れば、案外簡単。きれいに盛り付けて、良いお正月を過ごしましょう。

この記事がわずかでも、参考になれば幸いです。

スポンサーリンク