お年寄りの運転に多いアクセルの踏み間違い 防止装置を紹介

お年寄りに多いとされる運転中のアクセルとブレーキの踏み間違い事故。一般的には、慌てたりパニックを起こしたために起きた事故とされることが多いですが、具体的な原因はいまだ、わからないといいます。

近年、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故の中でも死亡事故につながったケースでは65歳以上の高齢ドライバーが占める割合が比較的高くなっているとも言われますが、何か対策はないものでしょうか?

お年寄りの運転に多いアクセルの踏み間違いの防止装置があったので、ご紹介します。


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目次

お年寄りの運転に多いは本当?


今回ご紹介するアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置は、オートバックスが発売したその名も「ペダルの見張り番」。うっかり急発進を防ぐ目的で開発されたオートバックスの専売商品です。あ、この商品を売るための記事ではないので誤解のないように。

ニュース番組などを見ていると「踏み間違い事故=お年寄りの運転」みたいな図式が出来上がっている印象を受けますが、本当にお年寄りに多い事故なのでしょうか?

警察庁の統計によると、2015年の日本国内でのブレーキとアクセルの踏み間違いによる死亡事故は58件、うち65歳以上の高齢ドライバーが50件で、高齢ドライバーによる事故割合が比較的高くなっている

むむむ… 完全否定とはいかないようですね。アクセルとブレーキの踏み間違い事故は20歳代でもみられる事故原因ですが、上記の商品動画の中でも説明されている通り、お年寄りの運転による踏み間違い事故では駐車場での事故割合が多くなっています。

そのためか、「お店や病院に突っ込んだ」とか「駐車場から落っこちた」とか「えー」という事故場面になることもしばしば。これが、アクセルとブレーキの踏み間違い事故といえば… お年寄りの運転。みたいな印象になっている原因かもしれませんね。

まあ、実際のところ少ないとは言い切れないわけですしね。

「老年の悲劇は老いているところにはなく、まだ若いと思うところにある。」と言ったのは誰でしたっけ?

アクセルの踏み間違いが起こる状況とは?


アクセルの踏み間違い事故でよく言われる「慌ててしまった」「パニックになってしまった」などの理由ですが、具体的な原因はまだ、解明されていないそうです。「ブレーキを踏んだのに車が加速した」なんて声を聞くとパニックの程が推測されて悲しいですね。

アクセルもブレーキも「踏み込む」ことで操作するのは同じですから、アクセルの踏み間違い事故は年齢に関係なく起こりうる事態です。交通事故分析センターの情報によれば、平成25年度に起きた踏み間違いによる事故は年間6500件に迫る勢いなのだそうです。

結局の所、想定外の事態に対処できないために起こるのが、アクセルの踏み間違い事故。

ブレーキを踏んだつもりだったのにアクセルを踏んでいた。そんな場合、自分の意識とは逆の動きをする車に、「はっ」と気づいて、ブレーキを踏み直せればいいですが、意識と行為がズレてしまった際に、それを訂正するのは至難の業。

踏み込みが甘いのでは? と、さらに踏み込むと…

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また、渋滞時にも危険は潜んでいます。渋滞で徐行中などのアクセルとブレーキを踏み変えながらの運転の際、頻繁な踏み変え操作に混乱してアクセルとブレーキを踏み間違えるケースなども報告されています。

バック時のアクセルの踏み間違いにも注意しましょう。駐車スペースにバックで車を入れる場合にアクセルを踏まずにクリープ現象を利用してブレーキ操作で運転する方も多いと思います。この方法は事故防止の対策の一つではあるのですが気を付けておきたい点も。

それは、脳が「車が動いている=アクセルを操作している」と勘違いする現象です。

ブレーキペダルを操作しているのに、脳は「操作しているのはアクセルペダルだ」と勘違いしていますから、いざ停止しようとした時に、もう片方のペダルをブレーキペダルだと思いこんでしまう…という場合が、まま見受けられますので注意して下さいね。

と、いくら注意したところで注意力は些細な事でも簡単に削がれてしまうもの。

そこで、アクセルの踏み間違いを防止する装置でもあればなぁとなるわけです。

アクセルの踏み間違い防止装置


そこで、冒頭でも紹介した「ペダルの見張り番」なのですが、こちらの商品はオートバックスの専売商品となっています。店舗で、のぼりとかパネルなどを見たことのある方も多いかもしれません。2017年の夏は一時生産が追いつかないほどの人気商品だったとか。

オートバックスの専売商品なのはオートバックスとカー用品メーカーのミラリードの共同開発だから。年間1,000個の販売目標で発売したところ発売5日目で目標を達成したそう。

「ペダルの見張り番」は、急にアクセルを踏み込むと、電気的にアクセルを制御して急発進を防止する機器。また、アクセルとブレーキを同時に踏み込んだ場合でも、ブレーキが優先される機能を持っています。もちろん、バックする時にも有効。

アクセルを電気的に制御する仕組みのため、現在の所、ワイヤーで機械的に制御する車は取付対象外。取り付けは、アクセルやブレーキの信号線に接続するだけですが、購入時に店舗から持ち帰って自分で付けたりは出来ない模様。取り付け工事込みでの販売形態で、価格は4万円前後。ネットで注文しても受取は店舗になるようです。

お年寄りの運転のまとめ


「はっ」と気付くのが遅くなるのかもしれませんよね? 気付いてすぐに訂正出来ればいいですが、その時間も若い頃に比べたら遅くなっているのかもしれません。

でも、気付いた時に既に車が加速していたら…さらに慌ててしまうかも。

「ペダルの見張り番」なら「グッ」とアクセルを踏んでも、車は「ノロノロ」進むだけ。

踏み間違いに気付いて訂正する時間が稼げます。対応車種も100種類と多いので、気になる場合は、オートバックスのお店で聞いてみると良いかもしれませんよ。

この記事がわずかでも、参考になれば幸いです。

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