青函トンネルは車で通れません!なぜそんなふうに作ったのかその理由

青函トンネルは、本州の青森県東津軽郡今別町浜名と
北海道上磯郡知内町湯の里を結ぶ北海道旅客鉄道の
鉄道トンネルです。

鉄道トンネルということからも察しがつくように、
青函トンネルは車で通ることは出来ません。

車でも通ることが出来れば、より便利だったはずでは…

なぜ、青函トンネルが車での通行が出来ない作りになったのかなど、
青函トンネルの疑問について解説いたします。


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目次

青函トンネルを車で通行できるよう作らなかったのはなぜ?


青函トンネルは日本の交通機関用の物の中では
最長のトンネルで通信機器の生命線でもあります。

ソフトバンクと、KDDIが光ファイバーケーブルを敷設し、
北海道と本州を結ぶ電信・電話の重要な管路となっています。

そんな青函トンネルは、なぜ車は通れないのか?
ということについてですが、

作れないというのは若干の語弊があるのですが、
現在の技術ではどうしようもない側面がいくつかあります。

まず、54kmもある長距離のトンネル内での
事故のリスクの問題があります。

海底の長距離トンネル内で事故が起これば
事故現場へ向かうことも困難であるうえ、
火災等が起こった場合、
当事者の生命リスクは屋外に比べ非常に高いです。

事故の規模によっては交通止めになるということは
通常の道路でもありますが、
こういった長距離トンネルの場合それだけで
54㎞の移動手段が丸ごと失われるということになります。

また、トンネル内湿度が現状でも80%前後と言う環境から、
長距離をこの環境下で運転するというドライバーの体調に
対するリスクも大きいと言えます。

こういった事故や健康リスクに対応するだけの
環境を作ることができないというのが実際です。

単に車が通れる54kmのトンネルという
意味では不可能ではありません。

実際、車で通れるようにする
意見も計画策定時にはありました。

ただ、安全性を考慮に入れたうえで、
この距離のトンネルを車のために
開けることができないというのが正確です。

自動運転の車が標準化されれば、
少なくとも長距離運転による操作ミスからの
事故は理論上なくなるのでこの課題は
ある程度の解決を見るかもしれませんね。

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当初は青函トンネルを車で通行できる計画だったという話は本当なの?


青函トンネルを車でも通行出来るようにする
という計画があったと言われていますが本当でしょうか?

先述のとおり、そういった意見が
計画策定段階であったのは事実です。

最終的には在来線で使うという
今の形に計画は落ち着きました。

その際カートレイン計画というものも
計画としてありましたがこれは現在でも
実現に至っていません。

カートレインとはカーフェリーの電車版ですね。

これが計画としてありながら
実現に至っていないのは、

  • 道路整備の財源問題
  • フェリーに対する補償問題
  • ダイヤが複雑化する問題

といった三つの課題を抱えているためです。
ダイヤ以外は結局お金です。世知辛いですね…

そういう意味では先ほどの
自動運転などで事故などのリスクが
軽減されても財源の問題から、
結局このままと言う未来も十分ありえそうです。

青函トンネルは車では通れません!のまとめ


筆者も一応車を持っていますし、
もし青函トンネルを車で通ることが可能だとしたら、

こういった直通の道路はあると非常に便利というのは
わかるのですが、同時にどうせ車で長距離走るなら
屋外の方が気持ちいいものです。

高速道路が全部トンネルだったら
気がめいってしまうでしょう。

そういう意味では個人的にはこのままでも
良いのかなというような気はします。

車で通るには青函トンネルのような道があると楽ですが、
そもそもの話としてそこまでかたくなに車で

北海道に行かなければならないという状況は
そんなに多くある状況ではないかと思います。

最初から素直に公共機関を使った方が無難でしょう。

技術が発展した上で財源が確保されればそういった
問題がすべて解決された素晴らしいトンネルも
出来るのかもしれませんが、それはまだまだ先になりそうですね。

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