年賀状宛名の書き方 連名の場合 家族?ビジネス?横書き?

姪っ子の由美ちゃんは新婚さん。「ん!? 今年から由美ちゃんへの年賀状は連名か?」と思ったのがきっかけで連名で書く場合のマナーを改めて調べてみました。

今まで、年賀状の宛名の書き方も連名にする際もなんとなくで書いてきたことに気づいた私。姪っ子にマナー知らずと思われてはいけないと検索してみました。

年賀状の宛名を連名で書く際、家族の場合。ビジネスの場合。横書きで書く場合。それぞれのケースで正しいマナーとは何でしょう? 私なりにまとめてみました。


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目次

年賀状 宛名の書き方 連名で家族の名前を書くには?


由美ちゃんは子供の頃から手紙を書くのが好きな子で、もちろん年賀状も毎年送ってくれました。しかも、自分の名前で出さないと気がすまないようで、親戚のおじさん、おばさん、みんなに一枚一枚書いていました。

なので、由美ちゃんからの年賀状が連名で来るかどうか、ちょっと不安なのですが、そこはもう、由美ちゃんも奥さんなのだから連名で送られてくると思ってこちらも連名で出すつもりです。新婚さんですしね。逆に連名で出したいのでは?

年賀状の宛名の書き方で連名にする際は、いくつか決まり事があります。

世帯主を一番右に書く

世帯主を一番右に書きます。由美ちゃんの場合は新婚の旦那様の名前になりますね。

世帯主の隣に妻、子供の順番に書く

世帯主の隣に妻、子供の順番に書きます。由美ちゃんには子供はいないので夫婦二人の連名になります。先方にお子さんがいる場合は奥さんの隣に書いていきます。

世帯主以外の名字は省略する

世帯主以外の名字は省略します。省略してもいいではなく、省略しなければいけないです。由美ちゃんの名前の上に名字は書きません。

敬称は全員につける

敬称は全員に付けます。由美ちゃんではなく、由美様ですね。もちろん旦那さんの名前にも「様」を付けます。先方のお子さんに付ける場合は、「くん」「ちゃん」でも構いません。ただ、先方のお子さんに会ったことがないような場合は「様」が無難。

子供の名前は省略できます

子供の名前は省略して構いません。先方のお子さんの名前は書かなくても失礼にはあたりません。でも、両親宛の年賀状に自分の名前も書かれていて嬉しく思った経験はありませんか? もし、先方のお子さんと面識があるようなら名前を書いてあげたほうが親切かもしれません。

〇〇家御一同様としても良い

世帯主名の横に「〇〇家御一同様」としても構いません。子供の人数が多いなど宛名に書ききれないような場合は世帯主名の隣に「〇〇家御一同様」「ご家族一同様」と記して世帯主以外の家族の名前を省略したとしても失礼にはなりません。

この他にも決まりではありませんが、連名で書く際に名前の字数が違うような場合は、字数の少ない方の苗字と名前の間を一文字空けて、「様」が揃うように書くと見た目が良いです。また、宛名の連名が4人以上になるような場合には、世帯主以外の名前を省略した方が、年賀状が綺麗に見えると思います。

さて、ここまで個人間の年賀状の宛名の書き方で連名のマナーを調べてきたわけですが、由美ちゃんも、これからは奥さんとして旦那さんの会社関係のお付き合いも増えるはず。

そこで万が一、由美ちゃんに聞かれた時にサクッと答えられるように年賀状の宛名の書き方をビジネス上の連名で調べてみました。

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年賀状 宛名の書き方 ビジネスで連名はいいの?


そもそも、仕事関係の年賀状を連名にして出してはいけないのでは? 私の認識不足かしら? と思って調べはじめたのですが、やはり、仕事関係の年賀状を出す場合は、基本的に連名を使ってはいけないようです。

実は、仕事関係の年賀状を出す際は、基本的に連名を使ってはいけません。会社によっても異なるでしょうが、個人に届いた年賀状は個人ごとに保管するケースが多いためです。連名の年賀状では、そのような会社だった場合に扱いに困ることになってしまいます。お世話になった方や担当者が同じ会社内に複数いる場合は、それぞれに1枚ずつ年賀状を送りましょう。

ということで、会社関係の年賀状では連名を使ってはいけない。と、結論が出てしまったわけですが、では、仕事上の関係者に年賀状を送る際の正しい方法とは何でしょう? 追加で調べてみました。

個人宛に出す場合の書き方は、住所、会社名、部署名を順番に書き、宛名の上に役職名を添えます、役職名の下に名前を書き、最後に「様」をつけます。「株式会社」を(株)と略して記すことは大変失礼に当たりますので注意しましょう。また、住所のビル名などもすべて正式名称を使用するようにします。

個人宛に出す際の注意点として、個人宛の場合は、会社名や部署名の後に「御中」をつけてはいけないということです。「御中」と「様」を重ねて使用するのは間違った用法になりますので、ご注意ください。

では、個人宛ではなく部署宛、会社宛で出す場合の年賀状の書き方はどうなるでしょう? その場合は「〇〇株式会社 〇〇部御中」と、宛先の部署名の後に「御中」をつけます。規模の大きくない会社に出す場合は、会社名に御中をつけて出しても構いません。また、小さい会社に出す場合なら、企業名を添えて社長個人あてに「様」を付けるのが一般的とされています。

ただ、会社宛や部門宛の年賀状は総務部など会社の方で処理されてしまう可能性もあり、どうしても形式的な印象が拭えないので、本当にお世話になっている方に出す際は個人宛で出すほうが良いと思われます。

仕事関係で出す年賀状には、営業ツールとしての側面もあると認識されているため、差出人欄の最後に電話番号を入れてもマナー違反にはならないとされています。もしかして、思わぬ受注につながるかも…です。

横書きでの連名の使い方


年賀状の基本は縦書きです。とくに、仕事上の相手に年賀状を出す際は縦書きで書くのがマナーです。横書きは親しい人以外に出すのは失礼と見る向きもあるので注意が必要です。年配者や相手がしきたりを大事にする人の場合も気をつけましょう。

ただ、近頃は宛名を横書きにする人が増えてきたのも事実。では、年賀状の宛名の書き方で横書きでしかも連名で書きたい場合はどうしたら良いでしょう?

個人的なお薦めになりますが、横書きで連名で書く場合は先方の家族すべての名前を書くのではなく、「〇〇家御一同様」「ご家族一同様」とするのが見た目もスッキリとしていいのではないでしょうか?

連名で書く場合の決まりごとは縦書きの時と同じだと思われますので、あとはお好みで。

まとめ


  • 年賀状の宛名を連名で書く際は決まり事を守って相手に失礼のないように。

  • ビジネス上の年賀状では連名では出さないのが基本。

  • 横書きでの連名の書き方の決まりは縦書きの場合と一緒。ただし、年賀状は縦書きが基本。横書きは親しい人に出す場合に限るのが無難。

姪っ子の由美ちゃんに出す年賀状を「今年は連名にしないとなぁ」と調べはじめた記事でした。あれ? 由美ちゃんの旦那さんの名前なんだっけ?

この記事がわずかでも、参考になれば幸いです。

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