特徴と特長の違いと意味を詳しく検証!英語表現も13個の例文でご紹介

日本語に多い同音異義語、使い分けに困
ったりしませんか?

今回は、特徴特長の違いについてご説
明いたします。

また、特徴と特長の英語での違いや表現
方法を例文を13個ほど、ご紹介しなが
らご説明いたします。

特徴と特長、自分で使う際はもちろん、
自分に使われた際にも気にしてみてくだ
さい。


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目次

特長と特徴の意味からそれぞれの言葉の使い方を検証します


特長特徴のそれぞれの意味と使い方は、
以下のとおりです。

◇意味

特長:特に優れた長所

特徴:特に目立つ点

特長と特徴の最大の違いは、欠点を含むか含まないかです。

特長と特徴のこの違いは、漢字を見ると
一目瞭然です。

《特長》の「長」は「長けている、優れ
ている」という意味なのでまさに「長所」
を表しています。

よって、《特長》は欠点(短所)を含む
場合には使うことができません。

《特徴》の「徴」は「なにかが起こる兆し、
しるし」という意味なので、

「他には見られない、そのものだけに備わ
っている特別な部分 → 目立つもの」を表
しています。

よって、《特徴》は美点だけでなく欠点に
も使えるというわけです。

◇特長と特徴の使い方をクイズ形式で例
をあげていきます。

《特長》か《特徴》か、当ててみてくだ
さい。

弊社の新製品の「トクチョウ」は――

販売促進のためのアピールポイントを伝えること目的なので《特長》

逃走中の犯人の「トクチョウ」は――

人物を特定づける目立つ要素を伝えることが目的なので《特徴》

この病気に罹りやすい人の「トクチョウ」は――

そもそも病気がマイナス要因なので《特徴》。特有の病気を引き起こす目立った要因を述べているので《特徴》

仕事ができない人の「トクチョウ」は――

仕事ができないという評価自体が欠点なので《特徴》

わたしの「トクチョウ」は思い立ったら即行動にうつすことです

聞き手によっては「押しの強さ=短所」にとらえられてしまうので《特徴》。主観的な事柄、自身の性格などを語る際は《特徴》とした方が無難

あなたの「トクチョウ」はなんですか

《特長》も《特徴》も可能。《特長》なら長所を尋ねられていることになり、《特徴》なら長所だけでなく短所も問われていることになる

彼女のヘアスタイルは「トクチョウテキ」だ

独特なヘアスタイルが皆にとって好ましいとは限らないので《特徴的》。主観を交えた感想は《特徴的》とした方が無難

「トクチョウテキ」と言う場合《特長的》とするのは誤り。「的」は「そのものではないが、それに似た性質を持つ」という意味の接尾辞なので、「的」をつけることによって、他と比べて優位そのものである長所のニュアンスが薄れてしまう。

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特徴と特長の英語表現の違いは?例文もまじえて使い方をご紹介!


特徴と特長は英語ではどう表現するので
しょう。例文もまじえて使い方をご紹介。

特徴の英語表現
➀ characteristic

もっとも一般的な表現になります。人・物・事に対して使用可。カタカナ語で定着している「キャラクター(character)」と同じ語源でギリシャ語の「印(karakter)」という単語に由来します。

Akimono is a characteristic of Japanese culture.

(和服は日本文化の特徴です)

➁ feature

視覚的に目立つ、興味を引く対象に使います。視覚的に目立つものとしては「顏の目鼻立ち・容貌」、興味を引くものとしては「特集記事・特別番組・目玉商品」などがあります。地理や地形、建物や家具の説明に使われる表現でもあります。

Her eyes are her best feature.

(彼女は瞳が一番のチャームポイントだ)

His dance is the main feature on the program.

(彼のダンスはその催し物の目玉だ)

➂ peculiarity

一風変わっている、独特で目立った対象に使います。「奇行・奇抜」といったネガティブなニュアンスも含まれるので注意が必要です。

Pouches are a peculiarity o marsupials.

((腹に)袋があるのは、有袋動物の特色だ)

➃ distinction

他とのはっきりした違いをもつ対象に使います。「名誉・高貴」といった意味もあるので、ポジティブなニュアンスを含みます。

There is a clear distinctionbetween residents and non-residents.

(寮生と通学生の間には明らかな違いがある)

➄ trait

人の人格・身体・遺伝に対して使います。生活や習慣から生まれた特性、属性を表す場合に使われる表現でもあります。

Creativity is a human trait.

(創造性は人間の特性だ)

➅ property

物質の特質・性質に対して使います。学術的文章向けの堅い表現です。「財産・著作権」といった意味もあります。

The chemical properties of the metal.

(その金属の化学的特性)

➆ quality

人・物にそなわっている表面的は見えない本質的な部分や重要で好ましい対象に使います。「優秀・高級」といった意味もあるので、ポジティブなニュアンスを含みます。日本語でもよく「クオリティ(品質)が高い」などと言いますね。

That player has star quality.

(あの選手にはスター性がある)

➇ attribute

人・動物・物に本来そなわっている属性に対して使います。人が内に秘めたセンスや精神などにも使い、「象徴」といった意味もあります。

Sensitivity is one of his attributes.

(神経過敏は彼の特質のひとつだ)

Kindness is an attribute of a gentleman.

(親切は紳士の特性のひとつだ)

➈ color

人の性格や文学作品に対して使います。「精彩・味・趣」といった意味もあるので、ポジティブなニュアンスを含みます。日本語でも「あの人のカラー(持ち味)がよく出ている」などと言いますね。

His novel is full ofcolor of thesatire.

(彼の小説は風刺文学の特徴に富んでいる)

➉ signature

「署名」という意味から、その人やその組織にしかない独自の対象に使います。

Juliet is her signature role.

(ジュリエットは彼女のハマり役だ)

特長の英語表現
➀ strong(good) point

もっとも一般的な表現になります。

I think you’d better develop your strong points.

(きみは長所を生かしたほうがいいと思う)

➁ merit

「価値・手柄」といった意味もあります。

His idea has some merit.

(彼の考えにも良い点はある)

➂ advantage

「好都合・優勢」といった意味もあります。

The advantages of the Mac OS over Windows.

(マックOSがウィンドウズにまさる点)

特徴と特長の違いなどについてのまとめ


「メリット」と「アドバンテージ」の表
現は日本語としても定着していますね。

以上、特徴と特長の違いと意味、英語で
の表現や使い方についてお伝えしてきま
したが、いかがでしたでしょうか。

今後は使う際はもちろん、自分に使われ
た際にも気にしてみてください。

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