- 投稿
- 生活

「サラリーマン川柳」でおなじみの「サラリーマン」ですが、
「サラリーマン」の呼称は大正時代には使われていたそうです。
「OL」よりも歴史は古いことになります。
サラリーマンの由来やサラリーマンの
名前の語源となった物やその時代背景、
また、サラリーマンの英語表現について
具体的に説明いたします。
スポンサーリンク
サラリーマンの名前の由来はみんなが知っている「あれ」だった!
サラリーマンとは、どんな人のことを言うのでしょう。
早速サラリーマンの名前の由来について説明しますね。
「サラリー(salary)」は英語で「給料」の意味ですから
「給料をもらって働いている人」といえますね。
でも、これだけでは説明不足。実は明確な定義があるのです。
《月給(固定給)を得て生活している、民間企業に勤める正社員》
というのが、サラリーマンの定義になります。
ですから、給与所得者であっても役員や公務員、
専門職となる医師・弁護士・現場作業員・肉体労働者は
サラリーマンとは呼べないことに。
非正社員である派遣社員やアルバイト、パートも同様です。
「サラリー(salary)」に語源はあるのでしょうか。
これはラテン語の「サラリウム(salarium)」に由来しています。
意味は「塩」。
なので、サラリーマンの名前の由来は、
みんなが知っている「塩」だったのです。
現代でこそ廉価でどの家庭にもある塩ですが
古代ローマ時代は、とても貴重な調味料でした。
貴重ゆえに、兵士の給料として使われていたのです。
「塩」が「給料」として支払われていたことから
「salarium」(ラテン語で「塩」)→「salary」(英語で「給料」)
という単語が生まれました。
※正確には現物の塩ではなく、塩を買うためのお金を支払っていた。
スポンサーリンク
サラリーマンは英語圏では何と言う?そのままでは通じないので注意

サラリーマンは英語圏では何と言うのでしょう。
サラリーマンは和製英語ですから、英語圏では通じません。
和英辞典を引くと、
《a salaried worker(employee)》と出てきます。
直訳は「給料をもらっている会社員」ですが、
よりイメージに近いのは、
《an office worker》という単語です。
直訳は「事務所で働いている人」となり
サラリーマン定義である「内勤の正社員」にも通じます。
《a company employee》も違和感なく使えます。
直訳は「企業に雇われて働いている人」
自営業ではない点が、より強調された形といえるでしょう。
という単語も耳にしたことがあるかと思います。
オフィス勤務の人が白いワイシャツを着ていることから
生まれた表現ですが、日常会話よりはメディアや政治家
のあいだでよく使われる単語です。
関連した単語に《blue-collar worker》があります。
生産作業に直接従事する肉体労働者をさす表現です。
ほとんど知られていませんが《gray-collar worker》は、
機械の修理や保守を行う技術サービス労働者のこと。
1950年代にアメリカで使われ始めた単語です。
これは個人的な意見になりますが、
色を使った呼称というのは階層を表す場合が多いため
相手によっては差別と捉えられてしまうことも。
注意を払ったほうがよいでしょう。
ほかにカタカナ語として定着している単語に
《businessman》があります。
ですが、屋内で働くサラリーマンよりも
外回りの営業マンといった印象が強くなります。
英和辞典でも「実業家・経営者」といった意味のあとに
辞書にもよりますが、必ず以下のような注釈が入ります。
-
ふつうのサラリーマンはoffice workerなどという
-
時に広義で一般の会社員(office worker)の意味でも用いられる
-
事務をする人はoffice workerなどという
-
普通は経営者や管理職にある実業家をさすが、時に一般の会社員、事務員(office worker)の意味で使われることもある
こんな意見もあるようですよ。
サラリーマン
会社の指示に従って働くといった受動的なイメージ
ビジネスマン
会社に利益をもたらすためにバリバリ働くといった能動的・積極的なイメージ
そうはいっても、日本在住の英米人には
「salaryman」を使ってる方もいるようです。
郷に入れば郷に従え精神でしょうか(笑)。
海外メディアで「salary man」が使われると
「企業の歯車として働く会社員」
といった、ネガティブなニュアンスがこめられる場合も。
哀愁ただよう企業戦士像が浮かびますね。
サラリーマンの由来についてのまとめ

いかがでしたか?
英語圏には概念のない「サラリーマン」の定義、
由来、英語表現をご紹介しました。
そういえば〈サラリーマン川柳〉では
もの悲しい自虐ネタが多いですよね。
実は、とても切ない職業なのかもしれません……。
スポンサーリンク