Webデザイナーやエンジニアの未来が危ない.
よくそんなテーマで書かれた記事を見みかけますが、だいたいその内容は
- 技術の進歩, 普及によって求められることが多くなるため、これまでのように単一のスキルでは対応できなくなる
- 技術の進歩によって、これまで多くの人員, 時間を必要としていた作業が少ないコストで済むようになる
のどちらかであり、共通の解決策として必ずと言っていいほど「勉強し続けること」を挙げてきます.
それと同時に、そういった記事は「淘汰」, 「○○歳定年」, 「○○以外生き残れない」などといった(浅くて)刺激的な表現を使用します.
もちろん業界全体の危機感を煽るために多少は必要だと思いますが、それ以上に踊らされてはいないでしょうか.
事態はもっとシンプルだと思います.
まず(技術力の高くない)Webデザイナーやエンジニアの将来が危ないのは明らかです.
その原因は上にも書いた通り、技術の進歩です.
これまで10人で行っていた作業が何らかの革新的なソフトウェアによって1人で行えるようになったら、残りの9人は必要なくなります.
こういったことは既に起こっていて、
10人が1人とまではいかなくても、間違いなく作業時間を短縮している製品はどんどん出て来ており、少しずつ必要な人員は減少しています.
MacやAdobeのアップデートだってそうです.
「将来将来」と言っていますが、こういった変化はある日突然起こるものではありません.
毎日少しずつ、着実に進んでいくものです.
それでは解決策を考えてみましょう.
今どこかで大地震が発生して、来週自分の家に津波がやってくるとしたら、助かるために何をするのが良いでしょうか.
津波から逃れるには2つの方法があります.
- 津波の進行と同じ方向にそれ以上のスピードで進む
- そもそも津波の来ない場所へ移動する
間違っても津波がやってくる方向へは進みませんね.
例え話を解凍するとこうなります.
- 常に新しい技術を学び、それに自分が食われないようにする
- 人間にしかできないことをする
これが、Webデザイナーやエンジニアが生き残る単純で唯一の方法そのものなのです.


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