
こんにちは! 両足にしもやけが7つできている鈴木(@g737a6b)です!
個人で「Laughteria」というお笑いのWebサービスを作っています。
Webサービスをやっているとシステムのことだったり成長戦略だったり色々と考えることがあるわけですが、今回はそういったものを積極的に公開していこうということで、「個人やスタートアップがユーザーを獲得するには」というテーマで記事を書いてみました。
僕自身も実践している最中であり既に大きな実績があるというわけでは全くないですが、同じようなことを悩んでいる人のちょっとしたヒントになればと思います。
ユーザーを獲得するためには、なぜユーザーが増えるのか、その理由と方法をきちんと論理的に考え、リリース後にも施策を行っていく必要があります。
また、特に個人やスタートアップの場合は、ユーザー獲得のためにかけられる費用や時間が限られています。
今回はそういった事情を念頭に置いた上で、どのようにしたら効率よくユーザーを増やすことができるか考えていこうと思います。
ユーザーを獲得する3つの条件
突然ですが、ユーザーを増やしていくためには、クリアすべき3つの条件が存在します。
条件をあげるにあたって、Webサービスとしては、会員登録をして使ってもらうSNSのようなものを想定しました。
3つの条件とは、ずばり「訪問」、「参加」、「継続」です。
当たり前ですが、入ってきて出て行かなければ、増えていくのです。
以下でこれらの条件について、それぞれポイントや解決方法を考えていこうと思います。
1. 訪問
ユーザー獲得の第一条件は、流入を得ることです。
どんなに優れたサービスでも、サイトを訪問してもらわないことには何も始まりません。
ものすごく単純なことではありますが、一方で、宣伝力の弱い個人やスタートアップの場合はネックになることも少なくありません。
流入を得る方法は少し長くなるので、下に「WebサービスのPR方法」としてまとめました。
ただネックになるといっても、そこまで深刻になる必要はないと思っています。この「訪問」に関しては、最悪お金で解決できるものです。
2. 参加
サービスを訪問してもらえたら、続いて会員登録をしてサービスに参加してもらう必要があります。
前の「訪問」と違うのは、この「参加」と次の「継続」については、テクニックで勝負できる部分が大きいということです。
実際にWebサービスを成長させた事例などを見てみると、例えば、
ボタンの文言を「今すぐ始める」から「まずは登録(無料)」に変えただけで登録率が2倍にアップ
というような、少しの工夫で大きな効果をもたらした事例も多くあります(※上記は事実を基にした架空の例)。
この「参加」の解決方法ですが、具体的には、ユーザーが次の点を満たすような改善・施策を行うと良いと思います。
・登録が必要であることが理解できる
・登録が簡単にできる(ように見える)
・参加したいと思う(盛り上がりの演出 など)
実践にあたっては、開発者の思い込みで間違った方向に進まないためにも、効果の評価を忘れずに行うようにしてください。
実行結果を検証し、効果はあったのかなかったのか、違う方法ではどうか。このようなサイクルによって地道に改善を行っていきます。
なお「ユーザー獲得 グロースハック」などのキーワードで検索をすると参考になる具体的なテクニックや事例が見られると思います。
3. 継続
最後の条件は、登録してもらったユーザーに使い続けてもらうことです。
ユーザーはサービスに対して何の思い入れがあるわけでもないので、少しでもわかりにくいところ、不便なところがあれば去っていってしまいます。
せっかく登録してもらったユーザーを手放さないために、次の点を意識した改善・施策を行いましょう。
・マンネリ化させない(日替わりのコンテンツ、新しい機能の追加 など)
・ストレスを最小限にする(わかりやすいUI、ページの表示速度 など)
WebサービスのPR方法
どんなサービスであっても、流入を得るためにはPRが必要になってきます。
宣伝費用が無限にあればたくさんの広告を闇雲に打っても流入を得ることができますが、個人やスタートアップの場合はそうはいきません。
以下に一般的なPRの手法とその特徴を挙げながら、現実的に個人やスタートアップはどのようにサービスを広めていくべきか考えていこうと思います。
なおこれらはすべて上記の「訪問」をクリアするための手段なので、PRだけがうまくいっても長期的に見てユーザーが増えることはありません。
繰り返しになりますが、ユーザーを獲得するには「訪問」、「参加」、「継続」の3つすべてを満たす必要があります。
プレスリリース
WebサービスのPRとしてまず思い浮かぶのは、メディアや有名ブログへプレスリリースを送ることではないでしょうか。
お金もかからず手軽にできる上、紹介してもらうことができれば他にない非常に高い効果を得られるので、必ず行いたいPR方法です。
僕自信も以前、個人で開発したサービスを大手メディアに取り上げていただき、数日にして何万ものトラフィックを得たことがありました(Yahoo砲、Gunosy砲を含む)。
具体的にどういったリリースを送るのが良いかというと、書式などは他のサイトを参考にしてもらうとして、最も大切なのは記者の立場になって考えることだと思います。
- 毎日大量のリリースが送られてくる中で、どんなタイトルなら目に留まるか
- どのような構成、表現にしたら記事にしやすいか
- 記事中で使用する素材としてどんな画面があれば便利か
他に比べて運にかかる部分が多くあると思うので、一生懸命リリースを作ってどこにも紹介されなかったとしても、めげずにいきましょう。
ただ、やはり取り上げてもらえた場合の効果は大きいので、紹介されればラッキーという軽い気持ちでは少しもったいない気はします。
効果の大きさを考えて、プレスリリース作成にはそれなりの時間をかけ、これなら絶対に伝わる、紹介したくなる、というものを作りましょう。
SNSでの拡散
こちらも手軽に行うことができますが、効果の有無はそのアカウントや投稿技術によって大きく変わってきます。
自分自身が有名人であったり、たくさんのつながりがあれば、簡単な紹介だけでも多くの人にリーチすることができます。
クローズドなアカウントである場合でも、思わず拡散したくなるような投稿を作成することができれば、リツイートやシェアによって多くの人に広げることが可能です。
またこの方法の良い点は、何度でも行えるということでしょう。
繰り返し告知を行えば、それだけ機会が増えるというだけでなく、不思議と親近感を持ってもらえる場合もあります。
違った使い方として、サービス専用のSNSアカウントやページを作るというのも継続的なPRとして有効な方法です。
友人・知人への紹介
メディアにスルーされてしまったり、SNSでも思うように拡散されなければ、最終的には友人や知人が大きな力になってくれるかもしれません。
実際に会ったときに少し紹介させてもらったり、あるいはメールやラインで連絡をしてみましょう。
こちらが本気であることが伝われば、全くの他人よりは親身になって応援してくれるはずです。
また、リリース前からサービスについて話をしたり、何らかの手伝いなどをお願いしていれば、仲間意識を持った積極的な協力を得られる場合もあるでしょう。
ブログを書く
サービスをリリースしたら、同時にブログや自社サイトにリリースのエントリーを掲載するのも有効な方法です。
共感や応援が得られれば、拡散されてはてなブックマークのような大きなサービスに載ることができるかもしれません。
またリリース直後でなくても、関連する技術情報などを少しずつ公開していくことで、継続的にブログ経由の流入が得られます。
特にブログ記事が拡散されるような場合は、拡散しているのは主に開発者サイドの人間なので、そういった人たちにとって有益な情報を提供するのは効果的でしょう。
広告を打つ
AdSense、Facebook、雑誌、テレビなどさまざまな種類の広告がありますが、お金がかかるということで、少し抵抗を感じるという人もいるかと思います。
しかし実際には、ごく小額(数十円、数百円)から始められるものもあり、個人でも気軽に打つことができます。
例えばFacebook広告では、僕も個人開発のサービスで広告を出していますが、1日あたりの上限金額や掲載期間も詳細に設定することができ、コンビニで肉まんを買うのと同じくらいの感覚で広告を出すことが可能です。
ただし費用対効果や流入の質は、利用する広告の種類・媒体にもよりますが、やはりメディアへの掲載やSNSでの自然な拡散に比べれば良くはないので、費用が限られている場合には、他のPR方法でできる限り頑張りたいところです。
PRサイトを利用する
開発者自身が作ったサービスを宣伝できたり、プレスリリースを掲載することができるPRサイトが存在します。
有料のもの無料のものいろいろな種類があるので、サービスに合わせたPRサイトを選んで利用してみましょう。
利用するサイトによって効果は多少あるものから全くないものまで様々です。
まとめ
プレスリリースを送るといった大きな効果が期待できるものは確実に行いつつ、できる限り幅広くたくさんのPRを実施するのが良いと思います。
Webサービスを運営していくにあたってユーザーを得ることは非常に大切なので、PRを軽く考えることなく、あらかじめリソースを確保して計画的に行っていきましょう。
小さなサービスでも、広告を打つことは十分可能です。
また、流入に関してはうまくいかなければお金で得られるものと考えて、強気で進めていく姿勢も大切かもしれません。
おわり
以上に挙げた「訪問」、「参加」、「継続」の3つを押さえ、適切にサービスに取り込むことができれば、ユーザーはきっと増えていきます。
ただし、当然ですがこれらはサービスについて需要があり、多くの人に受け入れてもらえるアイデアであることが前提となっています。
アイデアが適切かどうかは開発に取りかかる前にしっかりと考えておきましょう。
Laughteriaもよろしくお願いします
個人で「Laughteria」(ラフテリア)というお笑いサービスを企画から開発・運営しています。
Laughteria - みんなで作ろうもっと面白い世界。
https://laughteria.com/
よろしければご利用ください。
(さらによろしければ、どこかでご紹介ください。)


